2020年に総務省が公表した通信利用動向調査によれば、テレワークを導入した企業の割合は、2017年が13.9%だったのに対し2019年は20.2%だった。「今後テレワークの導入を考えている」と回答した企業も多いことから、今後もテレワークを採用する企業は増えていくだろう。
テレワークは、企業側にとっても働く側にとってもメリットがある。企業側のメリットの1つは、優秀な人材を確保しやすくなることだ。テレワークは働く場所を選ばないため、全国どこからでも人材を募集できる。その結果として、より優秀な人材が見つけやすくなるのだ。
また、働く側はテレワークによって、ワークライフバランスを取りやすくなる。そのため、働き方が選べずに離職しなければならないリスクを大きく減らせるだろう。女性の場合は結婚や出産などで離職することも多いが、テレワークなら仕事も続けやすい。
交通費やオフィスコストを削減できるのも、テレワークのメリットに挙げられる。出勤のための交通費は企業が負担することが多いが、そのコストを削減できるのだ。オフィスの光熱費や設備費なども節約できるほか、オフィス自体も小規模にして賃料を減らせる可能性もある。
テレワークを導入している企業は、柔軟に対応しているのだ。従業員のワークライフバランスに配慮することで、イメージアップにもつながる。こうした理由で、IT業界におけるテレワークの案件は今後も増えていくはずだ。